Q&A

長年英会話講師として勤めてきて、数多くのお母様方に英語や英会話について尋ねられた疑問をまとめてみました。興味のある方は是非読んでみて下さい。

★私達Trinity講師独自の意見です★

Q.育児英会話と親子英会話の違いって何ですか?

A.育児英会話とは、お母さん向けの日常英会話レッスンです。一日の中でも一番お子様と接する時間が長いお母さんが少しでも多く、お子様に英語で話しかけてあげ、お子様を英語好きに育てる為のレッスンです。レッスンでは、朝起きてから寝るまでの間に必ず使う日常会話を日替わりでリストアップし、リストアップしたフレーズの正確な発音の仕方を練習していきます。それぞれのフレーズの応用の仕方も練習していきます。レッスンで覚えたフレーズを実際家で使ってもらいます。はじめは日本語を介在させ様子を見ながら英語だけで話かけます。毎日同じフレーズを使うことによってお子様は次第に英語を聞き取り、英語を英語で理解することができるようになります。気付いた時にはお子様から覚えたフレーズを口に出すことができるようになります。育児英会話は、お仕事などでお忙しい方でも、チケット制なのでご自分の都合のいい曜日に来て頂けます。育児英会話は週3回ありますので、たくさん育児英会話表現を覚えたい方は週に何回も来ていただいても構いません。お母さんが英語を話せることによってお母さん自身の英会話力もアップします。 

  親子英会話とは、お母さんとお子様が一緒に参加できるレッスンです。親子英会話では、英語で歌を歌ったり、英語で手遊びをしたり、英語の本を読んだり、英語での教育の仕方をアドバイスしたり、お薦めの本などを紹介したりとアットホームなレッスンです。無理なくお子様と一緒に英語に触れあうレッスンです。親子英会話も育児英会話と同様チケット制なのでリーズナブルに通う事ができます。

  どちらのレッスンもチケット制なのでどちらのレッスンにも参加する事が可能です。したがって、今週は育児英会話、来週は親子英会話などとご自身で決めていただくこともできます。

Q.英検5級。英検4級って持っていて意味がありますか?

A.はっきり申し上げると、将来的には5級・4級は持っていても意味がありません。将来的に持っていて意味のある級は2級からだと思います。社会人になってからですと準1級を持っていれば英語ができる人と判断されるでしょう。私達も長年英会話講師として勤めてきて、お母様方に「うちの子は英語できていますか?」「うちの子は英語話せる様になっていますか?」といった質問をされたことがあります。お子様が英会話を習っていてもお母様達からしてみたら、本当にお子様が英語を話せる・英語を聞けるかとかは判断するのは難しいと思います。実際中学生になった時に英語のテストが良かったら英語を習っていたから英語のテストの点数がいいんだと結びつける方がほとんどだと思います。

  しかし、現に英会話を習っていたら中学の英語の勉強ができるようになるとは限りません。英会話教室とは英語を聞き、話せるようになるための教室なので中学生で習う文法などの英語の勉強ではありません。しかし、実際日本に住んでいて英会話の力を子供が発揮できる場所はほとんどありません。高校生になって留学する機会などがあれば「英会話スクール行ってて良かった。」とか大人になって海外に行く機会があれば「英会話スクールに通っていて良かった。」と思える時期が来るでしょう。

  私達がレッスンに英検対策を取り入れたのは、お子様が英検などの資格を取ることによってお母様方に今お子様が英語をどれぐらい出来ているのかを知ってもらうための判断材料にして頂けたらと思い取り入れました。上記に将来的には意味がないと言いましたが小学生で英検5級4級を取得する事には大きな意味があります。お子様が英検に合格する事によって、お子様の英語に対する苦手意識が減り、お子様の英語に対するモチベーションも上がります。英検は読む・書く・聞く・話すといった全ての能力がないと合格はできません。もちろん級が上がるごとに難しくなっていきますが、小さいうちから英検に慣れ、将来意味のある2級に合格できる様目標を決めてレッスンを行います。英検を早くから取り入れる事によって中学生になった時に「英語の勉強」も自信を持ってできる様になります。

Q.英語を始める時期は、いつ頃がいいのでしょうか?
  英語を始めるのは、本当に小さい時からの方がいいのですか?

A.子供に母語がしっかりと習得されていないうちに外国語を始めると母語習得に悪影響であると思う方もいますが、それは心配ないと思います。心配な方は母語の基本が確立する(日本語と英語との違いが分かる時期)4・5歳を過ぎてから始めてもいいと思います。
  2・3歳の子供の耳は、発育しているので唇を見せなくても微妙な発音を聞き分けて発音ができます。したがって、しっかりとした発音を耳から与えることが最も大切な時期です。
  子供の4~8歳までが最も色々な事に興味を持つ時期なので、この時期に外国語学習を始めるのが適切だと思います。このくらいの時期は、語学学習にとって最も大切な繰り返しの練習「トーキングカード」などを飽きずに夢中にやってくれます。しかし、9歳を過ぎるとこの様な単純な作業には夢中になれなくなる様です。
     ★小さいうちに身に付いた正しい発音は一生もの。
     ★小さいうちに習得した外国語は後になって学習する時に活性化される。
     ★文法にとらわれず、自然に身に付く。
     ★英語を英語として理解できるようになる。
      (日本語に訳して考えなくなる。)
  どの時期であろうと10歳頃までに、しっかりと正しい発音を身に付けておくことが大切なので、外国語習得をする際にはネイティブスピーカーに習うのが最も効果的でしょう。

Q.留学をさせるならいくつぐらいがいいですか?

A.発音面や英語の吸収力に関しては、若ければ若いほど(小・中学生)いいと思います。しかし、その時期に留学すると他の教科で遅れをとってしまう恐れがあります。したがって、小・中学生のお子様なら夏休みを利用して短期留学をするのがいい方法だと思います。
  しかしどの様な状況で留学するにしても、本人が留学したいという気持ちを持った時に行かせてあげるのが一番効果的です。

Q.何歳くらいからどの位の感覚で(週1・2回等)で英語教育するのが理想ですか?

A.言葉を話せるようになる前から毎日少しでも英語を使うのが最も理想的だと思います。しかし、英会話教室に週に何回も通うと言う事は金銭的にも厳しい事だと思います。したがって、お母さんが毎日一言でもいいのでお子様に英語で話しかけてあげるだけで、知らず知らずのうちにお子様の英語の能力がアップしていきます。子供にとって、一番接する時間の多いのはお母さんです。その時間を有効に使い、外国語学習するのが最も効果的だと思います。

Q.子供が英語に興味がない場合でも英語教育は必要?続けてやるべきですか?

A.子供にとって一番大切なのは「英語は楽しい」と思わせてあげる事と、外国の人とコミュニケーションをとれる喜びを教えてあげる事だと思います。子供と言うのは先生が工夫してレッスンを行えば英語に興味を持ってくれ、「英語は楽しい」と思ってくれます。お子様に合わない英会話教室に通っているならすぐにやめてもいいと思います。お子様が嫌々英会話教室に通っても何の効果もありません。むしろ英語が嫌いになってしまうかもしれません。今は昔と違いたくさんの英会話教室があります。今までに学んだ英語を無駄にしないためにもお子様に合った(英語は楽しい)と思わせてくれる英会話教室を探す事をお薦めします。そうすればご両親も続けてやらせるべきかどうかは考えなくなり、お子様も英語に興味を持ってくれます。

Q.NHKの子供英語の番組を見るだけでは不十分ですか?
  英語のビデオ教材はどれくらい効果ありますか?

A.NHKの子供番組は5歳ぐらいまでの英語学習においては十分だと思います。しかし、どの様に活用するかによって不十分にもなります。これは英語のビデオ教材においても同じです。お母さんのやり方次第でかなり効果がでると思います。

NHKの子供番組・ビデオ教材の活用法
  ★子供が気に入っている番組(ビデオ)は録画して何度も見せるのが効果的。
  (子供は、文の細かい部分にとらわれずに、その場面で言われた言葉を丸ごと覚えて
使うので、何度も気に入ったビデオや録画テープを見せることによって内容を聞き
取り、覚えて使えるようになります。)
  ★ただ単純に何度も見せるだけでなく、「あの子の名前は?」「今何て言ったの?」など
と聞いてあげるのも大切です。テレビの画面からは、耳からのみ入ってくる以上
のものが吸収できると思います。
  ★ビデオテープにタイトルを英語で書いておき、子供たちがたとえ文字が分からなく
ても一人で探せるように、新聞やビデオのカタログの写真を切り抜いてビデオテー
プに貼っておく工夫もできます。逆に、子供たちにビデオテープのシールにそのタイ
トルの英語を書かせたり、絵を描かせたりもできます。どちらにしても、子供自身で
いつでも好きなビデオを自分で選び出すことができ、子供により身近なものになる
ようにするといいでしょう。

  常に子供の反応を観察しながら時間を調節し、子供だけでなくお母さんも一緒に楽しく
  英語で遊ぶと言う事が基本にあればいいと思います。

Q.英語教材は家にあった方がいいですか?必要ですか?

A.家庭でお子様に英語を教えたいという方は、教材があった方がいいと思います。子供のうちに間違った発音を覚えるとそれを修復するのはかなり困難です。したがって、子供のうちに正確な発音を身につけさせてあげるのに「トーキングカード」はとてもいい教材の一つだと思います。特に4・5歳の子供は「トーキングカード」を何度も飽きずに聞き、口に出してくれるので正確な発音で単語を覚えるのがとても速いです。ほとんどのお子様が楽しんでくれる教材の一つだと思います。しかし、どの様に使うかによってはせっかく高価な教材を買っても無駄なものになります。そうならないためにもお子様の好き嫌いを正確に理解し教材選びをしたらいいでしょう。また、子供だけでなくお母さんも一緒に楽しく使用することが大切です。

Q.親は全く英語を話せないのですが、それでも大丈夫ですか?
  教材などを買っても覚えられる?

A.親が英語を話せなくても子供はやり方次第で親が思っている以上の英語を、自然に身に付けていきます。しかし、親が話せる様になることで子供と一緒に楽しく英語を学ぶことができ、上達も早くなります。また、教材などを買っても選び方(使い方)次第で英会話教室に行かなくても色々な単語や正確な発音を覚えられます。
  では何のために英会話教室があるのでしょう?それは、経験豊富な先生がお子様の英会話能力を引き出すためのアドバイスをしてあげるためにあるのです。また、英会話教室の先生と英語で会話する事によって、お子様の自信にもなります。それ以上に、先生の力で子供に「英語は楽しい」と思わせてあげる大切な場所だからです。上記にも述べましたが、子供が「英語は楽しい」と思う事のできない英会話教室は、通っても子供の能力を発揮することはできないと思います。

  英会話教室で高い教材を買わせるのはなぜでしょう?それは、英会話教室に通ってもネイティブスピーカーでない日本人の先生が正しい発音を出来ないので教材から正しい発音を覚えさせるためにあるのです。したがって、やり方次第で家庭でも英会話教室に行く以上の英会話能力を発揮する事も可能だと思います。教材を利用しながらお母さんも一緒に英会話を身に付けるのもいい方法だと思います。

Q.フォニックスって何ですか?

A.英語教室でよく耳にするこの言葉「フォニックス」。英語教育の用語です。フォニックスとは難しく言えば「音声学」。簡単に言えば「音と文字の関係の規則性」です。フォニックスを学ぶ事で、「英語が読める・英語が書ける」という技能が身に付くのです。フォネティクス(音声学)の初歩の部分を簡単に学べるように開発されたものがフォニックスです。
  フォニックスが全部読める様になったからと言って英語を問題なくスラスラ読める様になるわけではありません。だいたい規則性にあてはまる音は75%だからです。その他の音は例外として覚えていくよりほかありません。読まない音もあります。しかしながら、75%の読み方でも子供にとってフォニックスを知ることにより自分で英語が読める!と言う喜びを味わう事ができます。英語を自分の力で読んだ!自分の力で絵本を読めた!と言う気持ちは英語学習のモチベーションを高めると思います。
  現在ほとんどの小学校ではこのフォニックスは教えられていません。読み書きの英語は小学校ではほとんどやらないからです。聞く・話す事を中心に英語活動が行われているのが現状です。でも、子供には「書きたい!」と言う欲求がごく自然にあらわれるので読み書きまで活動に含めるのが自然ではないかと思います。「楽しく書く!楽しく読む!」の段階に留めておけば何も問題ないと思います。